種別:Etc
品番:GDS0367
価格:1570円
リリース:2010/02/23
最終入荷日:2010/03/05
1570円 1枚
売切れ
コメント:ジャマイカから来た麻薬の運び屋がロンドンの大組織のボスに成り上がる!ジャマイカン・ギャングスター小説遂に登場!
本書はこれまで知られざる世界だったジャマイカン・ギャングスターの実態を描いたものである。事実に基づいたジャマイカ〜マイアミ〜ロンドドンの麻薬カルテルの構造ジャマイカのアンダーグラウンドの社会の姿が、登場人物のディティールと共に描かれている。それだけに、作者のヴィクター・ヘッドレーはこの作品が発表された当時から自分の素顔をメディアに公表することはなかった。「ヤーディ」はそれほどまでに、かつてのタブーを破った作品なのである。
ジャマイカからイギリスに不法入国した主人公D.には、野心があった。ゲットーから手っ取り早く勝ち上がるためには、ジャマイカから密輸したコカインを横取りしてさばくことだ。そこにかけられた数々のトラップとトリック。それをD.は冷静かつ粗暴にディールを遂行する。そして、ボスに上り詰めたD.に立ちはだかったのは。。。
■ 本書の特徴
ジャマイカの貧困から生まれた不良少年たちは、ボブ・マーリィの歌にも歌われているように“ルード・ボーイ"として知られているが、本書“ヤーディ"は、その“ルード・ボーイ"の現代版に加えて、『ゴッド・ファーザー』や『スカーフェイス』といったギャングスターの要素を加えている。
本書はこれまで知られざる世界だったジャマイカン・ギャングスターの実態を描いたものだ。事実に基づいたジャマイカ〜マイアミ〜ロンドンの麻薬カルテルの構造、ジャマイカのアンダーグラウンド社会の姿が、登場人物の日常のディティールと共に描かれている。それだけに、作者のヴィクター・ヘッドレーはこの作品が発表された当時から自分の素顔をメディアに公表することはなかった。彼とこの“ヤーディ"は、それほどまでに、かつてのタブーを破った作品である。
本書の特徴としては、ディティールの正確さ、精密さが挙げられる。ロンドンのジャマイカ人たちがどんな生活を送っているのか。ジャマイカ料理レストランでの食事の様子から、“ソルジャー"と呼ばれる若きギャングスター候補者たちの様子、彼ら独特の女性観(彼らは子供をすぐにもうけるが、結婚はまた別の話だ)、常にオレンジジュースを飲む主人公、クラック(悪質なコカイン)の白い煙、麻薬に自分がむしばまれていく主人公……ここでは、これまで見ることができなかったロンドンの姿が描かれている。そして、ロンドンでも白人が多い地域しか知らない人々にとっては、本書『ヤーディ』に描かれている世界は、もはや同じロンドンを舞台にした物語とは思えないだろう。これはガイドブックには絶対に載らないオルタナティヴなロンドンの風景を鮮やかに切り取ったものなのだ。また、本書は全編にわたってレゲエミュージックが敷き詰められている。本書を読めば、ロンドンのジャマイカ移民たちの生活にどれほど音楽が浸透しているかが手に取るようによくわかるだろう。
海外5カ国で翻訳され、本国イギリスでは10万部以上を売り上げた英国在住ジャマイカ人作家、ヴィクター・ヘッドレーの処女作にして最高傑作。
レゲエが好きでも、ハードボイルド小説が好きでもどちらでも楽しめる、スピード感あふれる最高のエンターテインメント。
■あらすじ
乗客でごったがえす、ロンドンはヒースロー空港に降り立ったひとりの男。彼こそがジャマイカからやってきた男、D.。その名前は、自身の獰猛さとストリートでのラフな修羅場をくぐり抜けてきたために、“ラッキーD."としても、ジャマイカのゲットーではよく知られていた。
偽のパスポートでイギリスに入国した彼を待ち受けていたのはビガとジョセフという2人の男。彼らはメルセデスでD.を自分たちの家に連れていった。12歳のころからスキーツという男のもとで働いていたD.がこのたび受けた指令は、大量のコカインの密輸だった。
D.が受けた指令は、それをジョセフとビガに渡すことだったが、彼はトイレに入るふりをして一瞬のうちに彼らの家から脱走する。ジャマイカからの移民が多いブリクストンを避けた彼は、幼なじみのドナの家に無事到着する。ドナの家はロンドンでも貧しい地域と言われているハックニーにあったが、D.にとってはジャマイカでの生活に比較するとそれはまったく悪くない暮らしぶりだった。
しかし、銃とドラッグ・ディーリングに手を染めるD.をドナは拒否するが、D.にはそれ以外に選択肢はなかった。彼の夢はギャングとして……ジャマイカン・ギャングとして彼の地で成功することだったから。
ロンドン随一のサウンド・システム、“ハイ・ヌーン"で出会ったジェニーという女性の家に腰を落ち着け、着々と成功への階段をあがるD.。彼がイギリスにやってきてから3ヵ月も経ったころには、すでに彼は大金を掴み、新しい車を買い、常にスマートなギャングスター・ライフを享受するようになっていった。
しかし、ジャマイカ・サイドのスキーツも、また、ロンドンのドラッグ・ディーリングを仕切っているインターナショナルな組織スパイサーズもそれを簡単に許すはずはなかった。ブルーという男がD.に警告に来たが、D.はそれを無視する。
まずはソルジャーと呼ばれるD.の仲間が脅され、ついには、ドミノ賭博場から出たD.が襲撃される。腕を負傷した彼は仲間のもとに戻り、すぐにジョセフとビガの家に武器を持って逆襲に出かけた。しかし、そこで出会った第3の男はジャマイカでは伝説のギャングであり、マイアミで幅広く“ビジネス"をおこなったのち、投獄された男、トニー・チンだった。ブルーを雇う幹部の名前を確かめ、トニー・チンに敬意を表したあと、D.たちはジョ
セフとビガの家を去る。
“ハイ・ヌーン"にジャマイカから有名なDJチーム、スタイリスティックがやってきた夜、D.はドナと再会する。彼らのあいだには分かちがたい絆があることを2人は再確認する。一方、D.のもとに連絡が入る。彼が探している人物の子どもの母親 (ガールフレンド)の居場所がわかったというのだ。それはブルーの子どもの母親だった。さっそくD.はソルジャーたちと共にその家へ急いだ。しかし、ブルーが不在だったその代償として、D.はブルーの彼女に対して特別なメッセージを残した。
話変わって、警察に逮捕されたジャンキーのバリーは、逃れたい一心でロンドンで随一の“クラック精製工場"のありかをしゃべってしまう。それはもちろん、D.たちの基地だった。
“ハイ・ヌーン"に出かけるD.たち。そこにとあるダンスにブルーが現れたという情報が入った。彼らが現場に到着すると、2発の銃声が鳴り響いたため、現場はパニックになっていた。しかし冷静なD.たちはブルーを追い詰め、彼を冷酷に始末する。
しかし、すべてがうまくいっているわけではなかった。バリーの情報を元に“クラック精製工場"は手入れを受け、組織は打撃を受ける。もっとも、バリーはしばらくして死体で発見される。
警察もD.を睨んでいた。しかし、“音楽のプロモーターをやって金を儲けている"とうそぶくD.に対して、証拠をなにも持たない警察は手が出せなかった。D.たちは新しく若いソルジャーを雇い入れ、組織を強化する。
ロンドンでもっとも華やかなレゲエ・フェスティヴァルが催される。この日ばかりは多くのスターたちがジャマイカからやってくる。しかし、パーティに出かけるD.たちの前に現れたのはトニー・チンだった。彼はD.にパートナーシップを申し出る。その答えをあいまいにしたまま、現場を去るD.。
ある日突然、D.がまた逮捕される。容疑のひとつはレイプ……もし、ブルーのガールフレンドが危険を承知で証人になることにでもなれば、ことは面倒になるだろう。















